DATE : 2007/12/18 (Tue)
F5J(これはFAIが正式に認めたクラスではありませんが)のSpeed-400クラスには出られないでしょうが,7セルクラスならば,専用の設計で製作すれば,ラフな計算ではデッドエアで6-7分はいけるだろうと考えます。低回転のダイレクトドライブの静粛さを備え,しかもパワフルで効率も良いモーターに仕上がったようです。 説明書には2.3:1と減速比が書いてありましたが,私が見たところでは2.22:1でした。しかし,軸受けの前部分にはベアリングが装着されており,軸そのものは丈夫な6mm径の鉄製で,これで京商ギアダウンユニットとそう変わらない重量で,値段も同等なのです。
そして何より,ベルトリダクションということで安価なストックモーターが使えるということ,そして耳障りな高周波音がしないこと,耳がついているのでキットを少し変更するだけでそのままタッピングビスで固定でき,フローティングにする必要もないのは良いですね。上の画像ではタミヤコネクターがそのまま使われていますが,前回と今回のホープではあえてこれを用いています。別にスタントばりばりの機体ではないし40Aも流すわけではないので,これで良いだろうと思ったのですが,今までトラブルも皆無ですしロスがあるようにも思えません。飛行時間から見れば,電動カーよりずっと低い電流です。
"ポン載せ"の親しみやすさにも通ずると思います。翼面荷重が40g/sq.dmになってしまったので,EPプレイリー並みの余裕のある低速飛行が可能になりました。軽量化のメリットは,飛ばした感じではこの低速性能により反映されているようです。本当に余裕を持って操縦できます。 ベルトリダクションユニットについては,最初はRCのベルト減速の使い方に従って何の潤滑も行ないませんでしたが,やはり少しロスしているような感じがしましたので,少し機械油をさしてみましたら,とたんに元気になりました。 CEMAPの計算では,やはり過負荷ぎみなので飛行時間は2分ほど落ちるが,上昇率は20%ほど上回ると出ていましたが,飛行時間がやや不足なのを除いて予想通りの飛びでした。
モーターをベアリング仕様にすればもう少し良くなるかも知れませんが,やはりストックモーターが使える優位性は手放せません。なにより,ベルトリダクションユニットが中速域で,小さいながら実機のような音を出しているのが良いですね。レーナー製の小型ブラシレスに換装しました。2947BBに比べ約半分以下の重量)です。アンプをslim24beからfuture25beに変更で約5g増加で、差し引き50gの軽量化です。8セル、10セルにて4分半~5分半の飛行は十分可能です。ただし、必要な時のみ、パワーを入れるという飛行です。
現在のセッティングは、76:18です。8セルの場合、2947BBとほぼ同じ回転数ですが、50gほど軽くなったため、スロー飛行はより楽に、そして縦物はより元気となりました。飛行時間は電流が2/3程度におさめることができたため、3分半から大幅に伸び、5分程度は十分可能です。10セルの場合は、目指せ3Dでしょう。ただしこの場合、回転数が1万を越えるのでAPCのプロペラがいいかもしれません。10セル時の全備重量は640g前後で、CT2947BB+8セルと、ほぼ同じ重量です。飛ばし込んだ飛行機ですが、やはり条件を変えた後のテスト飛行は緊張します。中速であっけなく離陸し、しばらくは中速での飛行を実施。慣れたところで、上昇力チェックのため、フルスロットル。共振を起こしたみたいです。
色々試してみると、スロットル8~9割では、共振を起こさないみたいでしたので、そのスロットルで垂直上昇。どこまでも昇っていきます。上昇力を確認した後に着陸させて、地上でフルスロットルにしてみると、共振して機首が5mmほど大きく振れて今にも壊れそうでした。当然共振状態では、回転数が低下します。後日、ペラバランス&トラッキングを再調整を行い、機首部のバルサに瞬間接着剤をしみこませて、若干の補強を実施。それと、ギヤユニットを取り付けに使用しているゴムブッシュを取り替え、締め付けを若干緩めてゴムブッシュが十分機能するようにしました。締め付け用のナットには緩み止め防止のためにナイロンナットを使用しました。以上の対策を施し、共振を止めることができました。